神奈川 スカイプのヒプノセラピーユニークアイは、ヒプノセラピー(催眠療法)セッション、暗示療法、退行療法、ヒプノセラピストプロ養成スクール、潜在意識の活用・自己催眠セミナーで、心の癒しと解放、親子関係の問題、トラウマ・生き辛さの解消、望む未来の創造をサポートします

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閉所恐怖症を催眠暗示で 暗示療法と退行療法

2015年06月23日

日頃、テレビはあまり見るほうではないのですが、
先日、たまたまつけてみたところ、
ダウンタウンの松本さんが、
閉所恐怖症を治したい…という番組が放映されていました。

番組の途中からでしたので、
その前にどのようなやりとりがあったのか、
わからなかったのですが、
どうやら閉所恐怖症になったのは、
比較的最近のことのようです。

実験的に、人がひとり、やっと横たわれる箱に入って、
その狭い空間にどのくらい耐えられるか…という
ことも行われていました。

興味深いのは、ここからです。

ご覧になった方も大勢いらっしゃることと思いますが、
一人の催眠術師の男性が、スタジオに招かれて、
松本さんに暗示をかけ始めました。

椅子に腰かけた松本さんに対して、
その方は、自信に満ち溢れた良い声で、
淡々と言葉の暗示をかけていきます。

眼を閉じ、静かに聴いている松本さん…。

そのあとの部分は、十数分ほど早送りとなって、
放送されず、具体的にどんな暗示をかけたのか、
残念ながら視聴者にはわかりません。

再び、実験的に狭い箱の中に横たわってみて、
さて、結果やいかに… というものでした。

日常、セッションルームで、
ヒプノセラピーをしている私は、
ヒプノセラピストではない立場の方が
催眠暗示をかけるところを見る機会はほとんどなく、
たいへん興味深く感じました。

この催眠術師の男性は、
ヒプノセラピストではないようですが、
これまでに閉所恐怖症になったたくさんの方に、
暗示をかけて改善させたということです。

これは暗示療法ということになるでしょう。

暗示療法というのは、
その方の問題やテーマに合わせた
適切な催眠暗示を考えて構成し、
潜在意識に浸透させることで、
状態の改善を促します。

たとえば、上がり症、対人緊張、
夜尿症、爪を噛むなどの癖、
嗜癖や耽溺など、
否定的な行動パターンに効果があります。

お悩みの改善のみならず、
現状をさらにパワーアップさせる目的の暗示もあります。

たとえば記憶力を高めて入試に合格する…などです。

私どもも、「行動修正」というメニューで
暗示療法をさせていただいており、
これまでに、対人緊張の改善、社交性を高める、
国家試験に合格するなど、さまざまなテーマの
ケースがありました。

このテレビ番組では、おしまいのほうで、
狭い箱の中が明るい場合は容易に耐えられるのに対して、
照明を消して真っ暗にしてしまうと、
すぐに不快感が襲ってくるということが
実験によってわかってきました。

…ということは、松本さんが怖いのは、
狭さというよりも、暗さのようです。

暗い明るいという要素を、暗示の中に組み込まないと
おそらくはっきりとした結果は出にくいだろうと感じました。

催眠暗示は、ただ言葉を使うのみで、
薬剤や道具などはないにもかかわらず、
効果を上げられる癒しのツールです。

副作用はなく、最悪でも、効果か認められないというものですので、
安心してお試しいただけるのではないでしょうか?

とはいうものの、ヒプノセラピストとしては、
実際のケースを振り返ってみますと、
ポジティブな暗示を効果的にかけていくだけではなく、
お悩みの根本的な原因や理由までを
カバーするはたらきかけのほうが
より改善しやすいと考えています。

すなわち、そもそもなぜ閉所恐怖症になってしまったのか、
そのおおもとの部分を探求していくということになります。

こうしたアプローチは、暗示療法ではなく、
問題の起源まで、時間を遡っていく退行療法になります。

退行療法は、クライアントさんにとっては、
気合いと勇気が要るものかもしれません。

なぜそうなったのかという部分は、
無意識のうちにブロックしていることもよくあります。

けれども、根本的な原因にまで戻って、
何が起こっていたのかを理解し、解放し、癒す効果は、
それをしない場合と比べて、
大きな違いを生むことになるでしょう。

松本さんも、子どもの頃は、
狭くて暗い押入れに入って遊んでいたのに、
どうしてこうなったのだろう…?
と不思議そうな様子でした。

おそらく記憶には残らず、
思い当たることもないような
何らかの原因があり、
潜在意識は、既にその答えを知っています。

ポジティブな要素を潜在意識下に
どんどん注ぎ込む暗示療法に対して、
退行療法では、心と向かい合おうとする意図と姿勢が、
心の奥底に潜んでいる負の要素の実態をつきとめて
そこに光を当て、癒すことにつながります。

これまでに、暗示を使うだけでは
思うように効果を感じられなかった場合は、
少し勇気を出して、
一度、退行療法をお試しいただいてはいかがでしょうか?

負の要素とその周辺を探求していくには、
一定の気力(エネルギー)を使いますし、
あまり楽しくない局面があるかもしれません。

が、その反面、心の不思議さや複雑さに触れて、
ご自分の心の世界の奥深さ、繊細さに気付かれ、
驚かれるかもしれません。

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ヒプノセラピーのインナーチャイルド 2つの手法

2013年12月29日

インナーチャイルドは内なる傷ついた子ども。

どんな方の中にも、
インナーチャイルドが住んでいると言われます。

インナーチャイルドを助けに行き、
癒すためのヒーリングやセラピーには
いろいろな種類のものがあります。

個人で行うワーク、グループで行うワーク、
セラピストがサポートしながら行うセラピー etc.

書籍の発行点数も増えつつあり、
インナーチャイルドという言葉も、
少しずつ、ポピュラーになってきました。

ヒプノセラピーにも、
インナーチャイルドを癒すセラピー
があります。

一般的には、
インナーチャイルドのセッションでは、
「退行」(過去に戻ること)は行いません。

インナーチャイルドとは、
傷ついて助けを求めている子どもの総体であり、
過去の特定の時点や特定の出来事を癒すものではないためです。

過去に深刻なトラウマがある場合でも、
退行をしませんので、
過去の辛い出来事に触れることなく
チャイルドに会い、お話を聴いてあげて、
癒してあげることができます。

その方が傷ついたチャイルドを
受け入れられる度合いに合わせて
癒しが起こり、無理なく、穏やかに進められます。

ヒプノセラピーと前世療法のスクールの
アドバンスコースでお伝えしている「インナーチャイルド」は
こちらのタイプのセッション手法です。

一方、「退行」と組み合わせて、
より踏み込んだ形で
インナーチャイルドを癒す手法があります。

インナーチャイルドが、
いつ、誰に、どのようにして
傷付けられることになってしまったのか、
その出来事が起こった時点へと退行して、
何が起こったのかを理解し、
詳細を再体験し、解放して癒す流れとなります。

多次元セラピーにおいては、
退行と組み合わせるこちらの手法によって
いっそう深いカタルシスへと
進んでいきます。

インナーチャイルドが傷つくこととなった決定的な出来事は、
ほとんどが、今世の過去ですので、
その時点に退行するということでは、
「年齢退行」のセッションと重なる部分が多くなります。

退行と組み合わせて行うインナーチャイルドは、
スクールの
「多次元セラピー・前世療法 上級コース」にて
お伝えしています。

スクールのシラバスをご覧いただくと、
「アドバンスコース」と「多次元セラピー上級コース」の
両方に「インナーチャイルド」が含まれていますが、
両者は、同じ名前であっても、異なる手法なのです。

インナーチャイルドを癒すセッションは、
一度だけで完結するものではありません。

継続的に、折に触れ、
インナーチャイルドに会いに行き、癒してあげると、
チャイルドはどんどん元気を取り戻し、自由になっていきます。

私どものインナーチャイルドのセッションでは、
ご自宅でインナーチャイルドワークを継続して行うことができるように
癒すための方法やこつなどを併せてお伝えしております。


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辛い過去には戻りたくない、退行療法以外の癒し

2013年12月25日

ヒプノセラピー(催眠療法)のメニューの中には、
退行するものと、退行しないものがあります。

退行療法は、この人生の過去に戻る年齢退行、
お母さんのおなかの中に戻る胎児期退行、前世療法など。

退行しないものは、ハイアーセルフ、サブパーソナリティなど。

インナーチャイルドのセッションには、退行療法を含む方法と
退行せずに行う方法の両方があります。

ちなみに多次元セラピーは、退行療法です。

さて、退行とは過去のある時点に戻り
その時の出来事や状況を再体験し、
そこにある感情・思考・感覚などを理解し、
現在に否定的な影響を及ぼしているものを解放する手法です。

通常の意識の状態ではわからない出来事の細部を
明らかにして理解することができ、
原因や理由などもわかります。

そして自分の本当の気持ち・思いに触れることができ、
たいへん効果のある方法なのです。

しかしながら、深刻なトラウマのある方や、
辛かった過去のことは、
もう思い出したくないという方もあります。

実をいうと、その辛い出来事を、
退行したうえで、一度だけ再体験することによって、
(十分に心を解放することができたとしたら)
もう二度とその辛さを感じないようになっていくことができるのですが、

辛く苦しい出来事であるほど、
戻っていくのが困難となるのは無理もないことです。

このような場合、
精神力を振り絞り、無理をして退行するのが
望ましくないのは言うまでもありません。

そんなことをしたら、退行療法そのものが、
新たなトラウマを作りかねません。

こうした場合のために、退行療法に比べて、
より穏やかでやさしいセラピーをご紹介したいと思います。

それは、アートセラピーとイメージヒーリング。

アートセラピーである「マインドリリース」は、
心の風景を表現して解放し、
再生の希望と意思をアンカリングするもので、
言葉を使わずに行うことができます。

手を動かして素材や色彩に触れながら、
自由な創作を楽しんでいただきます。

箱庭療法に、少し似ていますが、
心理療法のみを用いるものではありません。

カラー、サウンド、アロマ、
NLPなど心理療法、イメージヒーリングといった、
さまざまな癒しの手法を取り入れた
オリジナルの創作アートセラピー
です。

アートに興味がない方や、
絵やデザインは苦手という方も含め、
老若問わず、どんな方にも、気軽に体験していただけるものです。

発表するとか評価されるなどということなく、
思いのままに、好きなように表現するのは、
子どもの頃、普通に行っていた遊びですが、
大人になると、なかなかそのような機会はありません。

心の奥底から思いを掬い上げて素材や色で表現してみることで、
そっと手放すことが、たやすく行えるようになります。

「もう過去には戻りたくない、
退行療法はちょっと…」という時、
一度お試しいただければと思います。

マインドリリースは、心の風景を表現して解放する
癒しと再生のためのイメージヒーリングです。 


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心のすきまを埋めるために アートセラピー、レイキヒーリング、ヒプノセラピーでトラウマを癒す

2013年12月18日

こころが傷つくような体験をした時、
私たちは無意識のうちに心の傷を修復しようとします。

人間には自己治癒力が備わっていますので、
時間の経過とともに、少しずつ、少しずつ、
その傷は癒えてきます。

けれども、完治するまでの間、
傷口はひりひりと痛みます。

「傷などなかったことにする」というのは、
自分を守るために行うよくある方法です。

嫌なものや怖いものを見てしまった時、
「見なかったことにしよう」と目を閉じてしまうのと似ていますね。

傷の辛さを補って余りある何かを
引き換えに手に入れようとすることもよくあります。

職場でストレスを受けた時、
仕事帰りに、自分へのご褒美として、
何かおいしいものを食べたり、お酒を飲んだり、
ちょっと良いものを買ったりすることがあります。

評伝や伝記などをひも解くと、
たとえば、幼少期のトラウマをバネとして、
偉業を打ち立てるエピソードに出会います。

事業を起こしたり、オリンピックでメダルを獲得したり、
他者には真似のできないことを達成することがあります。

他人が持っていない特別なものや、
経済力、地位、名誉、財産、土地家屋などを所有すると、
心が満たされて、傷の痛みが紛れるということもあるでしょう。

こうしたことは、誰もが無意識にしているといってもよいことで、
間違いとかよくないということはありません。

けれども代償や埋め合わせによって、
一時的に、心が満たされたと感じていても、
元々あった傷の痛みが、
ある時、思いがけず浮上することがあります。

こうしたことに気付いたならば、
その方の中で、トラウマがあった事実を受け入れ、
その痛みがずっとあったことを認め、
向き合うためのチャンスと捉えることもできます。

過去のトラウマは、
それを体験した方以外の人には想像もつかないほどの
深刻なダメージを与えます。

無理に急いで癒そうとする必要はありません。

ゆっくりと、時間をかけて、
タイミングがきたと感じられたら
ヒプノセラピーを試してみるのもよいでしょう。

トラウマの記憶が生々しく残っているような場合には、
辛い過去には戻りたくない、
絶対に思い出したくないと思われるのは当然のことです。

ヒプノセラピーには、
退行する(過去に戻って再体験する)もののほかに
退行を行わない方法もあります。

また退行を用いることのない癒しの手法、
たとえばアートセラピーなどもお勧めすることができます。

アートセラピーは、言葉を使わずに、
形や色彩、素材のみを用いて、穏やかに心を癒すことができます。

レイキヒーリングも、無理なく、穏やかに作用していきます。

現在の状態に適した方法や、ご希望の手法を
ご一緒に見つけることができますので
まずはお気軽にご相談いただければと思います。


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再体験したくないトラウマを癒す

2013年11月07日

ヒプノセラピー(催眠療法)のうち、
年齢退行前世療法などの退行療法では、
通常、過去のある時点へ退行し、
問題の原因となっている出来事を再体験します。

出来事に由来する、否定的な感情を解放し、
未完了のエピソードがあるならば、
それを完了させてから、現在に戻ってきます。

過去に退行して、その時点での自分を癒すと、
現在の自分も同時に癒され、
カタルシスが起こります。

退行することによって、
一時的に辛い思いがよみがえってきたとしても、
ひとたび直視して、克服できるならば、
それに越したことはないかもしれません。

退行することのメリットとして、
忘れてはならないことがもうひとつあります。

自分で思い込んでいた出来事の詳細が、
実はかなり違っていて、
誤解や勘違いが含まれていたり、
相手に悪気がなかったことが判明したり… と
通常の意識の状態では知り得ない事実が明らかになることがあるのです。

誰のせいでもなく、偶然が重なって不運な結末となる、
そういう場合もあります。

けれども、心の傷やトラウマがあまりにも深いために、
出来事を再体験するのが辛過ぎて出来ない、
もう二度と思い出したくないという方もあることでしょう。

そのような時、無理をして退行をする必要はありません。

退行ではない方法、
たとえば、サブパーソナリティや、ハイアーセルフなどの
セッションを行うことができます。

また、催眠に入ることなく、
通常の意識の状態で、
イメージワークと心理療法によって、
解放と癒しを促すこともできます。

私がよく使っている手法は、
NLP(神経言語プログラミング)と、EFT です。

ネガティブな記憶に直接触れることなく、
それを解放したり、軽減したりできることを
知っておいていただけるとよいと思います。

ヒプノセラピーのメニューについては、
こちらのサイトも併せてご覧になってみて
下さい。


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アートセラピーと過去の深刻なトラウマ

2011年06月01日

「…大震災のトラウマを癒すサポートをさせていただきたい…」

先日「ヒプノセラピーと前世療法のスクール」を受講中のクライアントさんと
お茶を飲みながらお話をしていた時、
大震災のトラウマを癒すにはどんな手法がよいか、
ご相談をいただきました。

ヒプノセラピーの退行療法で、
過去のトラウマを癒す手法には、
たとえば、年齢退行、胎児期退行、前世療法などがあります。

退行療法とは、
過去の時点に戻って問題となる出来事を再体験し
否定的な感情や思考、感覚を解放して癒し、統合する手法
です。

退行療法はきわめて効果の高い手法なのですが、
このたびの大震災のように深刻なトラウマがある場合、
「辛い過去には戻りたくない」「思い出すのも苦痛」 
ということがほとんどです。

たとえ、退行療法という手法を
その方(の顕在意識)が望まれていたとしても、
無意識の防衛反応や潜在意識下のブロックなどが障害となり、
催眠誘導によってスムーズに退行できなくなる可能性があります。

ですので、大震災からまだ3ヵ月も経たない現在、

大震災や津波の被害、原発事故などのトラウマを癒すのに、
ヒプノセラピーの退行療法はあまりお勧めできないかもしれません。

むしろ現在ある「不安」や「悲しみ」「喪失感」などを
退行しない心理療法を用いて、無理なく穏やかに癒すほうがよいでしょう。

たとえば、NLP、EFT、イメージワーク、アートセラピーなど。

アートセラピーは、言語を使わずに、色彩や形で思いを表現するため、
感情や感覚を無理なく直接的に解放することができる、
安全で穏やかな手法です。

実はヒプノセラピーの個人セッションを続ける中で、
退行療法がなじまないケース、
「退行したくない」とおっしゃるクラインアントさん、
深刻なトラウマゆえに退行が困難となるケースと出会うことが、
何度かありました。

そこで、昨年秋頃から、
退行療法以外の癒しの手法をご紹介するウェブサイトを構想し始め、
少しずつ、新しいサイトを作り始めました。

先ごろ、ようやくアップロードしたそのサイトには、
アートセラピー、 イメージヒーリング、 
回想法・ライフレビュー などのメニューがあります。

もちろん大震災のことを予測して
構想したわけではありませんでしたが、
偶然にもこうした深刻なトラウマに、
適した手法をご案内できる結果となりました。

私どものアートセラピー「マインドリリース」は、
箱庭やガーデニングなどのような感覚で、
さまざまな素材や色彩に触れながら、
思いのままに心の風景を表現
していただくものです。

否定的な感情や記憶を解放するだけでなく、
未来の明るいビジョンをイメージしながら、
心理療法的なアプローチでそれをアンカー致します。

カラーセラピー、サウンドヒーリング、
アロマセラピー、イメージヒーリングなどを、
随所に取り入れて進めます。

優れた絵やデザインを完成させることが目的ではありませんので、
アートに関心がない方や、絵を描いたことのない方でも、
全く問題はありません。

年齢に関わりなく
どなたでも楽しく体験していただけるのではないでしょうか?

詳細につきましては、アートセラピー マインドリリース
をご覧下さい。

アートセラピーをお気軽に体験していただける
ワークショップも開催しております。


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時には家族から逃げることも必要

2010年09月08日

このところ100歳以上のご高齢の方の所在が
わからなくなっている問題が報道されていますが、
家族の絆や地域社会とのつながり、
お隣やご近所とのつきあいの希薄さなどが、
要因のひとつとして挙げられているようです。

所在について行政が把握していなかった点も
問題があると思いますが、
今日は家族の絆について考えてみたいと思います。

人は成長すると独立し、新しい家族・家庭を作ります。

生家とは次第に疎遠になる場合もあれば、
強いつながりが、いつまでも変わらず、
ずっと続いていく場合もあるでしょう。

近親者の所在がわからないということは、
強い絆を持つ家族から見ると
おそらく謎以外の何ものでもないでしょう。

しかし自分の所在を家族の誰にも伝えないということには、
そこに至るまでの家族の歴史に由来する
並々ならぬ思いがあったはずです。

日頃、ヒプノセラピーのセッションで、
家族との軋轢で心を傷つけられ、
苦しんでおられる方のお話をお聴きしていると、
時には、家族から逃げることも必要だと思うことがあります。

心理的に逃げる、物理的に逃げる、
それがベストの選択である場合もあるのです。

親ごさんに問題がありお子さんが苦しんでいる場合や、
ご主人に問題があり奥さまが苦しんでおられる場合などでは、
経済的な理由のために、
なかなか逃げられないことも多いのです。

こうした立場の方を支えるボランティアやNPO法人も増えてきていますので、
とにかく自分(の心)を守るということを優先された方がよいと思います。

家族の中で何か問題が起こっていると、
その影響は家族の中で最も弱いメンバーに現れます。

また家族の傾向やパターンは、
良くも悪くも次の世代に継承され、再生産されていきます。

家族や家庭には、慣れ親しんだ安心感がある一方で、
共有する秘密による心の負担、力関係、
メンバーを押さえつけ、制限を加える要素などもあります。

気付かないうちに過剰適応していたり依存して(させられて)いたり、
心を疲れさせていたり、心のバランスを失ってしまう
きっかけとなることもあるのです。

問題があったとしても、
その家族の中で、生まれて以来、ずっと過ごしてきたことによって、
適応し、客観視が困難となっています。

ものごころついて、あるいは思春期以降、
何かがおかしいと気付き始めても、
メンバー間の愛着や親密さによって無意識のうちに問題から目をそらし、
抑圧し問題視しない(できない)場合もあるでしょう。

たとえば家族の誰かが「愛という名の支配」を受けていたとしても、
支配している側は、それを愛だと信じているものです。

家族の愛情は、愛情として有り難く受け取り、
自分の身の安全は冷静に講じて、
自分がいちばん安心でき、落ち着ける場所を探してください。
家族の実態は千差万別。

ひと昔前のTVのホームドラマのように理想化された、
懐かしくあたたかい心の故郷であるとは限りません。

自分が無意識のうちに作り上げている家族像に囚われずに
心の自由と健やかさ、ありのままの自分らしさを
保つことのできる場所を目指してよいのです。

家族が原因で心を病んでいるものの
ご本人もご家族も、そうとは気付いていないような
根の深い問題であっても、
よい方向に変化したい、自分を癒したい、
不調の原因を探求したいというお気持ちがあれば、
セラピーの効果は必ず現れます。

ヒプノセラピーのうち、
退行するタイプのもの(退行療法)、

即ち年齢退行や胎児期退行、前世療法は、
問題の起源に戻って家族との関係の歴史に光を当て、
何らかのパターンがあればその理由を理解したうえで
ネガティブな影響を手放し解放することに役立つものです。


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