人間関係の悩みとストレス、心を見つめて変容を起こす
カウンセリングやヒプノセラピーの個人セッションでは、
人間関係のお悩みがテーマとなることが少なくありません。
親子関係を中心として、家族・親族間、
職場の人間関係、学校や地域の中の問題など…。
長期に渡る深刻なお悩みは、
日々の生活や健康状態に支障を来たし、
心が重く鬱々とした状態に陥ってしまうものです。
カウンセリングやヒプノセラピーを検討するほどでもない
ちょっとしたストレスであっても、
軽視することは出来ません。
一つの小さな問題が、周辺の状況や人間関係に
思わぬ暗い影を落とすことがあるためです。
たとえば、誰かの言動に怒りを覚えながら、
それを表面に出さないようにしていると、
その怒りは水面下で蓄積し、圧を増していき、
ご本人にとっては予想外のタイミングで、
破壊的な言葉や行動となって現れ、
大切な相手の心を傷付けてしまったり、
ご自分の立場を悪くしてしまったりすることがあるのです。
身近な特定の相手に対して、
良い印象と不快感とを同時に持つことは
人間としてはごく自然なことかもしれませんが、
相手に対する気持ちが定まらずに、
日々、揺れ動き、不安定に推移することは、
ご本人にとって居心地が悪く
心の平和や安らぎから遠ざかる一因となり、
見過ごせるものではありません。
ストレスを感じてイライラし、
家族などに当たってしまうこともあるでしょう。
こんな時に、まずお勧めしたいのは、
ご自分の心と向かい合うことです。
相手に対する不満や嫌悪の中にいるだけでは、
自分を客観視することは難しいものです。
心の中に、
今、どんな感情や思考があるのかを見つめるのは、
時には努力を要するかもしれません。
私たちは、心を守ろうとして、
無意識に不快な何かから目を逸らし、
それを出来るだけ見ないようにするからです。
けれどもそこで踏みとどまって、
湧き起こる感情を認め、受け入れると、
心の中に、変化の兆しが生まれます。
感情の中に溺れ、とらわれていた状態から、
そんな感情を持っている自分を、
静かに見つめる位置へとシフトが起こります。
この時、怒りや不快感、嫌悪などを覚えている自分を
責めたり否定したりするのはやめましょう。
ここに在ると、ただ受け入れてしばらくすると、
それは変容に向かいます。
そしてこれは重要なことなのですが、
ご自分の心に、ほんのわずかでも変化が起こると、
不思議なことに、相手の心や周囲の状況にも、
変化が現れるのです。
「もっとこうして欲しい…」
「こんな態度は許せない…」という欲求や要求が、
即座に都合の良い現実となるわけではありません。
が、現実に起こっていることと戦うのを止めて、
全体を見渡す視点を手に入れ、
もう一度仕切り直す余裕が感じられるはずです。
相手を変えようとせずに、自分が変わる…というのは、
昔からよく言われてきたことです。
何度も耳にしたことがあり、
そのとおりかもしれないと感じていても、
多くの人々は、実行してみようとはしないのです。
その理由は、相手の非に注目し、
暗くて否定的な感情をくすぶらせていると、
ある種、中毒のようになって、
それによって気持ちがなだめられ、
おさまるかのようになっていくことがあるためです。
こんな状態を続けていても、
真の心の安らぎや健やかさは望めません。
ご自分の心と向かい合うきっかけは、
外側からも内側からも、
さまざまなところからやってきます。
私たちの潜在意識には、
自己治癒力とともに十分なリソースが具わっており、
今、何が必要か、
どんな行動や姿勢や情報が役に立つのか
既に知っているのです。
さて、分かってはいるけれど、
どうしても行動に移せないという時には、
お手伝いをさせていただくことが出来ます。
私どもの「ご自分を再発見する自己覚知セミナー」は、
ご自分をよりよく理解することで、
他者への理解も深まっていくことを目指しています。
さまざまな事情によって、
お一人で静かに心と向かい合うことが困難である場合や、
ストレスが大き過ぎて、平常心やゆとりを持てない場合に
お役に立つのではないでしょうか?
自己理解を助ける複数のツールを使って、
まだ気付いていなかったパーソナリティの側面に触れ、
実際に起こっている出来事と状況についても
ご一緒にゆっくりと考えていきます。
とらわれや自責などから解放され、
より広い視野でご自分を見つめて、
ご自分らしさを再発見してみたい時に
ご参加いただければと思います。
心を見つめてご自分と他者をよりよく理解する 自己覚知セミナー