ヒプノセラピーの舵取りと推進力をになうのは? 能動的な心の癒しのために
ヒプノセラピー(催眠療法)は、
問題やお悩みを解決したい、
よい変化を起こしたいというお気持ちがある時、たいへん効果がある手法です。
ご本人に、ヒプノセラピーを受けるという意思があり、
それが揺るぎないものであれば、必ずその方が望む変容が起こります。
ある意味で、他のさまざまなセラピー、ヒーリングに比べて
「能動的なセラピーである」ということもできるでしょう。
催眠状態へと誘導された後は、
潜在意識の中から現れるイメージをご自身で受け取り、
探求し、解放や解決へと進んでいきます。
このプロセスの全てを決めるのは、セラピストではなく、その方です。
たとえば、ドアを開けたら、
「大きな船がゆっくりとこちらに向かってきた」とします。
「その船を、どう感じますか? 」
「船に乗ってみたいですか? それとも見送りますか? 」
といったヒプノセラピストからの質問によって、
その方の思いを引き出して言葉で表していただくと、
ご本人にとって曖昧だったことが、
少しずつ明確になっていくことがあります。
もしかすると「こんな船は嫌い、壊してしまいたい!」という強い感情が
思いがけず湧き起こってくるかもしれません。
そうしたら、思い通りに、お好きな方法で、船を壊していただきます。
ヒプノセラピーの開始から催眠状態に至るまでは、
ヒプノセラピストの暗示誘導に意思を委ねるかのように
感じられるかもしれませんが、
実は、ご自身の「潜在意識」の導きに委ねているのです。
潜在意識の中から、どんなイメージが現れようと、
怖れたり不安を感じたりする必要はありません。
それは、その瞬間に、必要があればこそ、出てきたものであり、
セッションのテーマに密接に関わる重要な鍵であることは間違いありません。
元々潜在意識の中にないものが現れることはないのです。
あなたの心の一部であるにもかかわらず、
通常の意識(表層意識)でどんなに努力してみても、
アクセスすることができないあなたの潜在意識。
そこにはどんなイメージ、どんな存在が隠れているのか、
どんな思いや感情、感覚が潜んでいるのか、
好奇心を持って、受容的に受けとめ、
心の癒しと変容のために、多次元に渡るイメージの旅を続けていきましょう。
どんな方にも、ご自身を癒す力がそなわっています。
(これまでのセッション体験からも、私はそう断言できます。)
ヒプノセラピストは、
その方がご自身を能動的に癒そうとするプロセスに寄り添い、
必要な時に手助けをしているに過ぎません。