荒天も晴天も虹も 困難な時期を乗り越える
今日、セミナーで、「ご自分をよりよく知るためには…」というお話をしていた時、
東の空に目をやると、大きな虹がありました。
朝から続いていた強い風雨がおさまり、空が明るくなってきたその向こうに
美しい弧を描いて深みのある色合いです。
実は今日、セミナーにお越しいただいていた方が、
先日、スクールにお越しいただいていた時も、空には虹が… 。
偶然とは思われない感じがします。
皆さまは虹をご覧になったでしょうか?
夕方にはすっかり晴れて、荒天が嘘のようです。
この穏やかな夕暮れも、あの嵐があればこそ
いっそう喜ばしくかけがえのないもののように感じられるのでしょう。
今、嵐の渦中にあり、灰色の空が重くのしかかっていたとしても、
いつかは暗雲は流れ去っていき、太陽のあたたかい光が差し込んでくるものです。
そしてその時に見る澄みきった青空は、
おそらく格別に意義深い眺めとして心に刻みこまれることでしょう。
渦中にいると、ご自分ばかりが苦しいように思われてしまいますが、
苦しみのない人生などはおそらくありません。
昨日行われたフィギュアスケートの世界選手権で、
この試合を最後に引退を表明している鈴木明子選手は、
思うような演技が出来なかったことを受けて、
人生とはこういうもの…と話されたそうです。
鈴木明子選手は摂食障害を克服され、弛まぬ努力を続けて
世界のトップレベルに名を連ねるまでに成長しました。
苦境を体験したベテラン選手であればこそ、
思いどおりにならないことを受容できるのかもしれません。
良い時も、良くない時も、等しく何らかの収穫をもたらしてくれるとしても、
良くない時にそれを認め、受け入れるのは困難なことです。
辛い時には、あれこれと考えれば考えるほど、
そうなって欲しくないことが起こってしまうように思われます。
そんな時は、まだ起こってもいない未来に対して
不安や怖れを持って思考することはやめたほうがよいのです。
気分が落ちている時に考えることは、
たいてい否定的な想像力に結びつきやすいためです。
これまでの人生を何とか生きてこられたのですから、
ご自分の深いところに具わっているリソース、パワーを信じて、
乗り越えることができるとご自分の言葉にして言ってみてはいかがでしょうか?
言葉やアファメーションは、肯定的な暗示となって潜在意識に入り、
再びリソースとつながることを助けてくれることでしょう。