東京2020とハイアーセルフ 問題行動vs思いやり
東京2020オリパラ開会式直前、
数名の担当者が辞任や解任に追い込まれるということが起こりました。
いよいよ競技が始まり、熱戦が繰り広げられるのを見ていると、
そんな残念なニュースは、忘れがちになりますが、
競技においても、勝敗と関わりなく、
相手選手への配慮や思いやりなど
ポジティブなニュースが報道されることがあります。
人の心の在り方・態度もまた、競技と同様に注目され、
関心を集めていることが分かります。
辞任・解任につながる過去の問題行為と、あたたかい配慮や思いやり。
対極にある行動とはいえ、どちらも1人の人間が選択し、
行動して表現したことです。
100パーセント完全な悪人や完全な善人というものは、おそらくないでしょう。
ですので、私たちは、いずれでも選択できる可能性を持っていることになります。
ちょっとした心の揺れや感情反応、想念のブレなどによって行動が選択されます。
あたたかい配慮や思いやりを示す心の状態は、
問題行為と比較して、周波数が高いだけでなく、
その人本人に、良い感覚や充足感をもたらします。
当然、相手や周囲からも好意的に受け取られ、称賛されるでしょう。
お笑いコントで、1人の人間の中に悪魔と天使がいて、
両者に葛藤が起こり、心が揺れ動く場面を見たことがあります。
この天使のほうがハイアーセルフであると考えてみると、
シンプルでわかりやすいと思います。
厳密には、天使とは、その方に属していない外部の存在ですので、
その方の自己の一部であるハイアーセルフとは異なるのですが、
天使もハイアーセルフも、より良い行為、最善の心の姿勢を表現しています。
こうして考えてみると、些細なことであったとしても、
[悪]と[善]の間でしばし葛藤したり、迷い続けたりした体験は、
多くの方が、身に覚えがあると感じられるのではないでしょうか?
ハイアーセルフとつながっている時、
その方の中の良い資質が優勢になっています。
その結果、思いやりや寛大さ、理解力、洞察力などが
自然に発揮されるのです。
私はスポーツをしていませんので、
選手の方の心境は、想像するほかはないのですが、
何年間もトレーニングを重ね、ひたむきに努力を続け、
臨んだ試合で敗れた悔しさは、どれほどのものでしょうか。
試合には惜しくも敗退しながら、
相手選手に対する思いやりを忘れないとは、
本当に素晴らしいことです。
ですが、もしかすると、勝利し続けているほうが、
思い上がりや高慢さ、傲慢などが表に出てきて、
低次元のふるまいになりやすくなるのかもしれません。
オリンピックの中継番組を見ていると、
私たちの日常に起こっていることが、
いっそうドラマチックな形で表現されているように感じます。
選手の方たちの奮闘や、競技の面白さに加えて、
行動に反映される心の状態と周波数(ハイアーセルフ)、
鋭く切り取られた人間ドラマとして、
たいへん興味深く観察することができます。
ハイアーセルフという言葉を知っていても、
ご自分とは関係がないとか、半信半疑であるという方には、
日常のありふれた場面にも、ハイアーセルフの光が見え隠れし、
反映されていることを知っていただければと思います。
ハイアーセルフは、どんな方にもある、自己の一部分です。
ご自分のハイアーセルフに会いたいと思う方は、会いに行き、
メッセージやアドバイスを受け取ることが出来る
ヒプノセラピーのセッションがお勧めです。