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ウツを責めないで ウツはその人のせいではない

2016年12月19日

鬱々とした気分に陥ったことのない方は、
おそらくいらっしゃらないのではないかと思います。

若い頃、まだ癒しやセラピーのことを勉強する前には、
私もしばしば気分の落ち込みを体験したことがありました。

若い頃は、まだ自分のことをよくわかっていませんし、
ストレスへの対処方法も、身に付いてはいません。

ちょっとしたことで心が折れてしまい、
いつまでもそのことを考え続け、頭を離れなくなって、気分が塞ぎます。

こうしたことは、よくあることで、
「普通」の範囲内と言ってもよいくらいのことだと思うのですが、
今日、お伝えしたいのは、これとは少し異なるウツ的な状態です。

普通、という言い方は、曖昧で、わかりにくい表現ですが、
生まれてから今日まで、いろいろなことがあっても、
まずまず人並みの生活を送っておられ、
家族関係もつかず離れず、さほどストレスなく、
それなりの人間関係も保たれ、職業生活を続けている…
そんなイメージでとらえていただければと思います。

それに対して、生まれる直前や直後の状況が複雑であったり、
幼少期に大きなトラウマがあったり、親子関係に問題があったり、
持病や障害などがあったり、
さまざまな理由で学校生活がストレスフルであったりして、
現在、ウツ的な状況にある方がおられます。

セッションルームには、これまでに、
このような方々がたくさんお越しになりました。

このような場合のウツ的状態は、
言葉では表せないほど辛いものとなってしまうのです。

たとえば、虐待、ネグレクト、過干渉など
幼少期の親との関係に問題があった場合は、
それがなかった場合と比べると、
ウツの苦しみは、例えようがないほど重く苦しいものとなるのです。

まずまず一般的な親子関係に恵まれた方は、おそらく、この途方もない辛さを、
本当には理解することが困難なのではないかと思うくらいです。

しかしながら、家族、親族、学校、職場、バイト先、ご近所の方々などが、
こうしたウツ的状態に接した時、単純にご自分の物差しで測って、
「よくあるウツ」とみなしてしまうことには、大きな危険が潜んでいます。

周囲の人々のうち、ウツを体験したことがないか、
あるいは幼少期に特に問題がなかった人は、あまり深く考えることなく、
「たいしたことはない」「気にしなくても大丈夫」
「少し休養を取れば良くなる」と考えがちです。

ウツとは、心が「風邪をひく」ことだとよく言われますが、
本当に風邪レベルと気安くとらえてしまうかもしれません。

それだけならばまだ良いのですが、
「他の人たちは何でもないのに、この人だけがウツになったのは、
この人の心が弱いからだ」
「物事を深刻に受けとめて暗い方向に考える性格のせいだ」と
思いがちです。

このような見方をすると、周囲の人たちのほうが正常で、
早くこの人も普通になって欲しい、なるべきだという期待を
投げかけるようになってしまうでしょう。

ウツは、体験したことのない方には、想像していただくほかはないものですが、
過去のトラウマや幼少期の親との苦しい関係の延長線上にあるウツについては、
想像を越えた過酷さや生き辛さを伴うことを、
ぜひ知っておいていただければと思います。

揉め事や苦しい対人関係の回避、お仕事の配置転換といった
ウツの直接的原因を取り除く方法のみでは、
改善に向かわないことが、しばしばあるものです。

過去は過去として、既に過ぎ去ったものであることは間違いありません。

けれどもそれは、その過去が、既に完了、完結している場合に限られます。

過去の出来事や人間関係がまだ癒されていない場合の苦しみや、
過去の体験によって作られてしまった感情反応、行動パターンなどは、
その大半が現在にそのまま持ち越されていて、今も同じ苦しみが続いており、
さらなる苦しみや悩みが新たに生み出されてしまうのです。

ご自分を癒すための十分な時間や環境、経済力、周囲の理解などがあるならば、
これまでの人生を振り返りながら、過去を癒していくことで、
現在もまた癒されていくでしょう。

とはいえ、現実には、癒しに取り組むことに専念できる環境にある方は、
残念ながら、あまり多くはないと思います。

セラピストとしては、たいへん悩ましいことです。

癒すための道筋や方法、セラピーのアプローチについては、
選択肢が複数あります。

個人セッションでは、それらをご提案し、実践出来るのですが、
ご家庭、学校、職場などのご都合や、
周囲からの期待とプレッシャーなどによって、
ご本人の気持ちに焦りが生まれ、ご自分を責めるモードに入ってしまうと、
状態はなかなか良くなられません。

人にはさまざまな成育歴があり、さまざまな親子関係があることを、
周囲の方々には思い起こしていただければと思います。

今、心身の状態が良い人や、幼少期に特に問題がなかった方は、
「自分には想像することすら出来ないけれども、
きっと計り知れない苦しみがある(あった)のだろう」
というスタンスで見てみましょう。

そして、これはとても大切なことですが、こうなってしまったのは、
ウツ的状態にある方の「せいではない」とご理解下さい。

周囲の方々は、その方を「問題がある人」「弱い人」であると
思わないようにしましょう。

幼少期の親子関係においては、
子どもには、生き方を選択する余地はありません。

親からどのような理不尽な態度をとられても、
どのような虐待を受けたとしても、子どもは親を愛しており、
親と一緒でなければ生存は出来ません。

ですので、その結果としての感情反応や行動パターンは、
自分を守り、親に愛され、辛い状況に適応するために編み出された
無意識の戦略であり、仕方がないことだったのです。

ですので、ウツ的な状態の方は、
くれぐれもご自分を責めないようにしましょう。

たとえ周囲からの理解がなくても、
励ましの言葉をかけられたり、回復を促されたりしたとしても、
それは理解が足りないせいであり、あなたが悪いのではありません。

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